静岡のシャグジ

手越少将井神社は建久四年の創建とされる。曾我兄弟の仇討ちの年である。神社名は海道一の遊女ともいわれた「手越の少将」にちなむ。

高松神社は素戔嗚尊を祭神とする。江戸期の資料に高松で素戔嗚尊を祀っていた記載は見当たらないが、当社は文化二年再建とのことである。

宮本町神明神社は昭和三十七年に当地に遷座した。宮本町は昭和に入ってからの新しい町名で、江戸期における川辺村の一部に当たる。

鎌田八幡神社は元亀元年創建と伝えられる。かつて鎌田村内にあった第六天神社、地神社、字「左口」の左口神社を明治二十四年に合祀。

丸子谷津神社の祭神は日本武尊。古くは八津神社と称したそうである。相殿に明治初期に鎮祭された稲生神社（祭神宇気持命）がある。

丸子津島神社は元天王社と称し、無病息災、病気平癒の神として信仰された。近隣で古墳が確認されており、古くからの信仰対象と考えられる。

丸子稲荷神社は承平七年（937年）創祀とされる。 丸子宿の産土神として、千年以上の歴史を持つ由緒ある古社である。

北沼上八柱神社の祭神は正哉吾勝々速日天忍穂耳命のほか、久那斗神、八衢比古神、八衢比賣神とされる。もと八王子社と称し、明治二年に改称。

安東熊野神社は安倍郡安東村誌に「北安東字宮下にあり　和銅年中紀伊國熊野三所の大神を勧請して祭る」とある。

落合左口神社・白髭神社は神社名鑑や新玉川村誌に左口神社として記載されているが、現行の一般地図には白髭神社と記載されている。